モニター報告
4名のモニターさんの飼育開始から繁殖成功までの経過報告です。
ケース1) Aさん…Aさんは当店代表 柴田の友達で、うちに遊びに来た際レッドビーシュリンプを見て「自分も飼いたい」との事でそれならばとモニターをお願いしました。
設備…水槽設備は「完全繁殖セット」を使用。
ソイルだけ完全セットと同じソイルにADAアマゾニアを混ぜて使用。
H19.1月 水槽を設置して、生体は入れず空回し。開始日は1月ころでした。
1週間後 無選別グレードを7匹入れる。死亡なく経過。
3週間後 数が少なく寂しいからと15匹追加。計22匹。
その後、特別変わりなく飼育を継続。エビも少しずつ大きくなる。
2月中旬 大きくなったエビ2匹が抱卵。この間、ウィローモスなどを追加している。
3月 抱卵個体が7,8匹になる。
3月〜5月 稚えびが孵化し、約250匹程度に増える。夏に備えてファンを取り付け、暑い日には家庭用扇風機も回していました。この頃には飼育が楽しくなったようで自分で流木等を拾ってきて入れていました。
8月 エビが大きくなり、増えすぎたため当店で200匹買い取りました。
8月中旬 高グレードが欲しいと、Vライン、タイガーを20匹追加。
9月 はじめの「無選別」と「V ライン・タイガー」が混ざるといけないからと、はじめの無選別は小型の別水槽を設置し移す。
11月 「Vライン・タイガー」が抱卵を開始。6,7匹抱卵しました。
H20.1月 ビギナーズラックがあるのでしょうか、なぜか当店でも余り出ていなかった「モスラ」に近い固体も混じって100匹程度増えました。
3月 前に生んだ稚エビも大きくなり、更に抱卵、ハッチアウトを繰り返す親もいて数が増えてきたのでAさんは自分の彼女にもそのエビを分けてそれからその彼女の水槽でも親エビがすぐ産卵し増えています。
4月 Aさんの水槽は増え方が少し鈍っているようです。稚エビは10匹程度しか見当たりません。ソイルの交換時期だと思います。彼女の水槽は更に抱卵、出産が増えているようです。
*4名のモニターさんの中で1番成功したケースです。増えすぎて7ヶ月で買取にまで持ち込めた事は成功といっていいでしょう。(ちなみに買取額は微々たる物です・・・・このケースを見て期待しないで下さい)
さらに、なぜかそれまで余り出ていなかった「モスラに近い固体」まで生まれたのは正直、なぜかよくわかりません。。。
成功要因は、それまで熱帯魚を少し飼育した事があるくらいでエビの知識がなく、私の言う事を聞いてくれたからだと思います。(ちなみに友達なので、してはいけない事はちょっときつめに言っていました)
ケース2)Oさん…私の先輩で、インテリアとして熱帯魚水槽を置きたいと言っていたので、「よく増えてキレイだから熱帯魚よりいいよ」といってモニターしてもらいました。
設備…「完全繁殖セット」使用。熱帯魚の飼育経験がなかったため私がセットしました。
H19.3月 飼育開始。ハイグロフィラ等を植え込み水草レイアウトにしました。
2週間後 「Aグレード」を15匹入れる。
4月 順調に飼育できています。エサをやり過ぎないようにだけ注意してもらいました。
5月 水換えも面倒なようで余りしていないようでした・・・・、が抱卵個体がハッチアウトをはじめて稚エビが少しずつ増えていきました。
7月 100匹ちょっとになりました。
9月 生まれた稚エビも大きくなりましたが、暑さのせいか出産は止まり数も少し減った気がします。
9月下旬 また抱卵個体が出てきました。
11月 稚エビも目立つようになりました。全部で200匹くらいでしょうか。
1月 ここで家族が「魚もいないと寂しい」との事で、ネオンテトラ等小型魚を追加しました。
2月 分かってはいたことですがエビがすこしずつ減りだし、残った親エビも白バンドが薄くなり「レッドシュリンプ」状態になりました。
その後は、フィルター等追加し、現在は魚水槽になっています。
*エビを増やし続けるには、夏季の高水温対策が必須ですね。また、分かっている事ですが魚との混泳は絶対NGです。
ケース3)Sさん…本人は熱帯魚も飼育した事がなかったが、奥さんが好きで飼っていたことがあり、奥さんの薦めもありありモニター開始。
設備…繁殖セットに、オプションの外部フィルターを追加し、水槽を90センチワイド水槽に変更しました。更に水槽用クーラーを実費で付けてもらい、設備はほぼ完璧…
H19,3月 リビングが広かったので90センチワイド水槽を使用しました。また、外部フィルターも併用してみました。オプションで追加できる、エーハイム2213です。
レイアウトはミロネクトン、グリーンカーペット、水草少々と、ほぼセット内容のみで開始しました。
1週間後 水槽の容量に余裕があることや、外部フィルターもつけているため1週間のから回しで30匹を導入。
4月 はじめはエビの活動も低く、エサも残りがちでカビが生えるまで水槽内に放置していたので、残りエサはすくい出すようにしてもらい様子を見る。セット後3週間ほどで活性が上がり、水槽内を泳ぎ回り、ツマツマして回って状態も良好。エサにも群がる様になる。
5月 春先でセットの時期もよかったので、5月に入る頃までに4,5匹抱卵個体が出る。
6月 稚エビも大きいのから小さいのまで増える。が、水槽が大きいためあまり多いように見えません…
10月 スタート時の個体数も多かったので、それがどんどん出産し、大小あわせ300匹以上は増えました。クーラー完備なので稚えびが死んでしまう心配もなく、順調に成長しています。
その後は、設備も完璧で心配はないのであまり様子も見ていなかったのですが、セット後1年後には孫の代まで抱卵個体が増え、90ワイドの水槽にちょっと多いくらいの数に増えていました。
途中からは石などを入れ、レイアウトも楽しみながら、リクライニングチェアーに座り、帰宅後夜中まで水槽の前でくつろいでいるそうです。
*飼育知識がないので水換えや掃除等はほとんどしていませんが、それが逆に環境を安定させ、90センチ水槽ということもあり、大爆殖です。
ある程度数が増えて、1匹1匹のサイズが大きくなってきてからは、あまり増えていません。
ケース4) Aさん…金魚を長く飼育しており、当店のエビを見たことからレッドビーの美しさに惹かれ飼育してみたいとの事でモニターをお願いしました。所有していた60センチ水槽に完全セットの設備を付けて、モニターしてもらいました。
設備…完全繁殖セットの設備のみです。
H19.5月 所有の60水槽に完全セットの設備を付け、2週間のから回しの後にAグレード13匹を導入。水草、石等を入れレイアウト。
これから暑くなるので、自宅の納屋(風通しが良く、金魚水槽等も置いてある)に設置。
6月 水もきれいで、エビの調子も良く水槽内を良く動き回っている。
7月 納屋に置いたことが功を奏して、水温も日中26度くらいである。
8月 日中水温上昇が気になるが、風通しが良く蛍光灯の熱もこもっておらず、また湧き水が地面を濡らして日陰はかなり涼しいという地の利もあり、ファンをつけずに27度以下を保っている。
エビは調子は良いようだが抱卵は開始していない。
9月下旬 水温が夜間24から25度、暑い日の日中でも27度を上回らないようになってくる。
抱卵個体を3匹ほど確認。
10月下旬 稚えびもちらほら見え始め、抱卵個体も6,7匹は確認できた。
11月 気温も下がってきたので、水槽内はいじらずそのまま家の中に移動。稚エビも大きくなり、状態も抜群!
2月 200匹ほどに増えたので半分ほどは引き取りました。残りのエビたちは順調に飼育継続中です。
*やはり夏場の水温が高い時期には抱卵しませんでした。環境が良かったため、親エビにダメージは与えませんでしたが夏場は水温対策は必須です。
また、すべきメンテナンス(水換えなど)はきちんとして余計なメンテ(ソイルをかき回す掃除など)は一切しなかったので、環境も安定していました。